お元気ですか。
今日は、私がやっているビブラートの練習方法を紹介します。
ビブラートは、音色を豊かにして音楽に感情の要素を加えるのに力強い武器である反面、けいれんみたいに無意識に震える「止められないビブラート」になってしまったり、貧弱な弓使いや音程の悪さを自分で気づきにくくしてしまったり(他の人には気付かれている!)と、取り扱いの難しい技術でも有ります。
私はヴァイオリンでビブラートを美しくかけるために、以下のことを習得する必要があると考えています。
・ビブラート無しでも演奏できること。ポジション移動の時も。
・様々なスピードで、かけられること。
・人差し指から小指まで、同じようにかけられること。
・正しい音程を最高音として、そこから下に向かってかけること(これは、深山尚久著「目からウロコのポイントチェックI」スタイルノート社にも書かれています)。
・16分音符などの短い音や、移弦の直後、ポジション移動の直後の音にもかけられること(これはとても難しい)。
そのための練習方法として、この楽譜のような練習を行なっています。
この練習は、サードポジションで行います。
なぜなら、その方がかけやすいから。ファーストポジションは手が体から遠く、また人差し指がスクロールに当たってかけにくいなんてこともあります。
そんなに時間もかかりませんし、練習の始めの柔軟体操のつもりでやっています。
やってみるとわかりますが、楽器を支える左手や首、肩のバランスの練習にもなります。
次に音階練習。
音階も、必ず練習の初めにやるものなので、ここでビブラートの練習も一緒にやってしまいましょう。
ただし、必ず「ビブラート無しの音階」を先にやり、次に「ビブラート有り」をやるようにしています。
次は、オケの曲の練習例です。
曲は、マーラーの交響曲第2番2楽章の455小節から。
はじめにビブラート無しで、次にビブラートをかけて。
ここは、「これを弾くために第2交響曲を弾くのだ」というぐらい涙チョチョ切れる美しい箇所です。
音程の跳躍や転調のために非常に演奏が難しい箇所です。
まず、ビブラート無しで音程、弓の配分や圧力の変化などを確認します。
この段階で、ヴァイオリンを辞めたくなるぐらい悲しい思いをするはずです。
そして、最後の仕上げはビブラートをかけて。
ここに至って、自分はなんて上手いんだ!と感動することになります。
そう。ビブラートという技術は「正しい音程と弓使い」に重ねて使えば、最強の武器となるのです。
ぜひ、お試しください。

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