皆様、お久しぶりです。
全国緊急事態宣言も解除され、いよいよ今日からウチのオケも練習を再開します。
長かったー。
さて今日は、私なりの「ガクフノイミ」を考えます。
まずは、これ。
①は、童謡「チューリップ」の冒頭の楽譜。
私たちは、普通この楽譜をピアノ、ヴァイオリン、オーボエ、声など、様々なデバイスを使って、音に変換する作業をします。これが演奏ですね。
でも、①の楽譜は、音程や音出しのタイミングの情報はあるけど、音符の中身や次の音にどうつなげるのかなど、様々なニュアンスに関する情報はありません。
つまり「楽譜はあくまで演奏のヒントに過ぎない」ということです。
例えば②は、ヴァイオリンのデタッシェ的というかオルガン的というか、そういう演奏のイメージです。
③だと、2つの音をスタッカートし、二分音符は小さく入って最後に念押しのスフォルツァンドみたいな変な演奏。
④は、強く出て、ずっとディミヌエンド。
⑤は、レガートで音符をつなげ、二分音符の真ん中を膨らませる。
⑥は、あんまりうまく表現出来てないけど、バウンドするような音で演奏するイメージ。
つまり、①みたいな「いわゆる楽譜」を演奏するときには、その向こうに無限の表現の可能性があることを認識し、自分はどう表現したいのかはっきりとしたイメージを持つ、すなわち解釈することが大切なのです。
⑦は、言わずと知れたベートーヴェンの「運命」の冒頭です。
例えばカラヤン、ベルリンフィル、1982年の演奏を私なりに楽譜にしたのが⑧です。演奏はこちら。
楽譜には八分休符しか書いてありませんが、最初のタクトを降ろすまでに巨大なエネルギーが形成され、それが一気に爆発する感じです。
ベルリンフィルは、すげーうまい奏者が自律的に演奏し、それが同じ方向を向いてザクザクした束になっている感じです。
フェルマータは、当然2回目のほうが長く、そして最後の音の切り際も力がこもっています。かっこいい。
でも、⑧みたいな楽譜を渡されても、逆に困惑すると思いますが。
最後、⑨は天才美空ひばりさんの「東京キッド」の冒頭。
YouTubeに音源が上がっているので、是非聴いてみて下さい。こちら。
音楽とは何かをこれほど教えてくれるものは、他にないと思います。
こんなのは、とても楽譜に書けません。
ちなみに、美空ひばりさんは楽譜が読めなかったそう。
「ガクフノイミ」を考えるのに、示唆に富むエピソードです。
2020年5月30日土曜日
2020年4月29日水曜日
良い練習、悪い練習とは?
皆様
今日もいい天気です。
しかし、巣ごもりは続く。
今日はコラムということで、「良い練習」と「悪い練習」を区別する視点について、私の考えを紹介します。
まず、次の式を見てください。
これが、私が考える練習の良し悪しの判断基準です。
練習で間違えずに弾けた回数
本番でうまくいく確率 = × 100
練習で弾いた全ての回数
野球などの勝率計算と同じ数式です。
例えば、あるパッセージを10回弾いたとして、
途中で間違えた=×
間違えずに弾けた=○
で、
× × × × × ○ × × ○ ○
の場合、3÷10×100=30%
これは、ダメな練習です。
単純に考えて、本番で弾く時に70%の確率で間違えます。
本番でうまく行く確率は、限りなく100%であるべき。
つまり、練習で間違えてはいけないのです。
30%の彼が、奮起して、その後もう10回練習して、
× × × × × ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
と頑張った場合、13÷20×100=65%
はじめに7回間違えたのが影響して、挽回が大変です。
ここまで考えてみると、いくつかの疑問点が出てきます。
疑問①
100%至上主義であれば、
1回弾いて○とか、
3回弾いて○○○とかもアリなのか?
これは、常識的に考えてナシですね。
楽器の演奏など運動系の技術向上の背景には、筋肉や聴覚を司る神経回路の形成と強化があるはずです。それに練習回数が必要なのは自明。
では、練習は何回必要なのか?
これは、私も人に言えるような答えはありません。自分だけの直感的な答えはありますが。皆さんも考えてみて下さい。
疑問②
どうやれば、初めから間違えずに練習できるのか?
これは、いくつかの答えがあります。
まず、ゆっくり練習すること。
特に一番最初はテンポを守ることにもこだわらず、間違いそうになったら停まって、さらにゆっくり慎重に演奏を進めると、間違えることなく練習できます。
この方法は、誰でも知っているけど、実行するにはそれなりの努力が必要です。
他の方法は、練習箇所を短く分割すること。
例えば、この譜例。
運命1楽章1Vnの407小節からですが、結構な難所です。
今日もいい天気です。
しかし、巣ごもりは続く。
今日はコラムということで、「良い練習」と「悪い練習」を区別する視点について、私の考えを紹介します。
まず、次の式を見てください。
これが、私が考える練習の良し悪しの判断基準です。
練習で間違えずに弾けた回数
本番でうまくいく確率 =
練習で弾いた全ての回数
野球などの勝率計算と同じ数式です。
例えば、あるパッセージを10回弾いたとして、
途中で間違えた=×
間違えずに弾けた=○
で、
× × × × × ○ × × ○ ○
の場合、3÷10×100=30%
これは、ダメな練習です。
単純に考えて、本番で弾く時に70%の確率で間違えます。
本番でうまく行く確率は、限りなく100%であるべき。
つまり、練習で間違えてはいけないのです。
30%の彼が、奮起して、その後もう10回練習して、
× × × × × ○ × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
と頑張った場合、13÷20×100=65%
はじめに7回間違えたのが影響して、挽回が大変です。
ここまで考えてみると、いくつかの疑問点が出てきます。
疑問①
100%至上主義であれば、
1回弾いて○とか、
3回弾いて○○○とかもアリなのか?
これは、常識的に考えてナシですね。
楽器の演奏など運動系の技術向上の背景には、筋肉や聴覚を司る神経回路の形成と強化があるはずです。それに練習回数が必要なのは自明。
では、練習は何回必要なのか?
これは、私も人に言えるような答えはありません。自分だけの直感的な答えはありますが。皆さんも考えてみて下さい。
疑問②
どうやれば、初めから間違えずに練習できるのか?
これは、いくつかの答えがあります。
まず、ゆっくり練習すること。
特に一番最初はテンポを守ることにもこだわらず、間違いそうになったら停まって、さらにゆっくり慎重に演奏を進めると、間違えることなく練習できます。
この方法は、誰でも知っているけど、実行するにはそれなりの努力が必要です。
他の方法は、練習箇所を短く分割すること。
例えば、この譜例。
運命1楽章1Vnの407小節からですが、結構な難所です。
ここを何も考えずに、いきなり初めから終いまで練習すると玉砕。
特定の箇所で何度もつっかえて、まるで本番で間違うために練習?している事態になってしまいます。
まず、単純に2小節ごとに分割し、初めの2小節を10回、次を10回…、というのが1案。
415小節からは特に難しいので、ゆっくり2小節ずつ、または1小節ずつ、などなど。
難所の練習に取り掛かる時は、いきなり突撃するのでなく、勝率を高める作戦を立ててから攻略しましょう。
これが大人というものです。
では皆様、ぜひ良い練習を。
まず、単純に2小節ごとに分割し、初めの2小節を10回、次を10回…、というのが1案。
415小節からは特に難しいので、ゆっくり2小節ずつ、または1小節ずつ、などなど。
難所の練習に取り掛かる時は、いきなり突撃するのでなく、勝率を高める作戦を立ててから攻略しましょう。
これが大人というものです。
では皆様、ぜひ良い練習を。
2020年4月19日日曜日
おうちでスキルアップしよう!
アマチュアオケを愛する皆様
新型コロナウイルスでアマオケ活動を制限され、練習の無い土日をゆったりと楽しむ気持ちも減ってきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?
こんな時こそ、ピンチをチャンスに。
今こそ、「おうちでスキルアップ」してみませんか。
ということで、これから「家庭でできるヴァイオリンの基礎練習」のアイデアを少しずつアップしてみます。
ただし、ここで紹介するのは、これまで私なりに考えて実践してきた独自のアイデアです。
ですから、自分向けに特化された考え方で、異論のある方も多いかもしれません。
あくまで皆さん自身のスキルアップに向けたアイデアを湧かせる参考にしてくださればと思います。
どうしてもヴァイオリンの基礎練習が中心となりますが、スコアリーディングや楽譜の作り方など、他の楽器でも使えるアイデアも紹介したいと思います。
休みの日に少しづつしかアップできないので、ゆっくりしか進まないと思いますが、気長にお付き合いください。
今のところ、以下のようなコンテンツを考えています。
それでは、突然与えられた「コロナ巣ごもり」をチャンスに変えて、これまで以上に音楽を楽しめるように、みんなで進んでいきましょう。
考えているコンテンツ(増えたり減ったり変わったりすると思いますが)
新型コロナウイルスでアマオケ活動を制限され、練習の無い土日をゆったりと楽しむ気持ちも減ってきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?
こんな時こそ、ピンチをチャンスに。
今こそ、「おうちでスキルアップ」してみませんか。
ということで、これから「家庭でできるヴァイオリンの基礎練習」のアイデアを少しずつアップしてみます。
ただし、ここで紹介するのは、これまで私なりに考えて実践してきた独自のアイデアです。
ですから、自分向けに特化された考え方で、異論のある方も多いかもしれません。
あくまで皆さん自身のスキルアップに向けたアイデアを湧かせる参考にしてくださればと思います。
どうしてもヴァイオリンの基礎練習が中心となりますが、スコアリーディングや楽譜の作り方など、他の楽器でも使えるアイデアも紹介したいと思います。
休みの日に少しづつしかアップできないので、ゆっくりしか進まないと思いますが、気長にお付き合いください。
今のところ、以下のようなコンテンツを考えています。
それでは、突然与えられた「コロナ巣ごもり」をチャンスに変えて、これまで以上に音楽を楽しめるように、みんなで進んでいきましょう。
考えているコンテンツ(増えたり減ったり変わったりすると思いますが)
【右手編】
弾き癖を治す逆弓こだわり練習
右手の指の柔軟性を養う
先弓の感覚を養う
弓速を変化させる
弓圧を変化させる
一気の全弓とリテイク
移弦
跳ね弓
刻み、トレモロ
右手の親指の感覚を養う
【左手編】
左手のフレームを作る
音階練習
ポジション移動(シフティング)
ビブラート
トリル
いきなりのハイポジション
拡大
【エチュード紹介】
フレッシュ音階教本
カイザー
クロイツェル
セブシックOp.1 No.1
セブシックOp.8
シュラディーク
ポロ
【スコアリーディング編】
縦に線を引く
外声をマークする
特徴的な施律を見つける
構造を読む
【弓順を付けてみよう】
【フィンガリングしよう】
【コラム】
「セルフ基礎練習」開発のすすめ
私見「良い練習,悪い練習」
身体が前に行くとこ,後ろに行くとこ
「リズム練習」のすすめ
阿波踊りと指揮
楽譜を作り込む(弾ける状態にする)
弓順を付けるヒント
付箋の効用
スピード製本
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ガクフノイミ
皆様、お久しぶりです。 全国緊急事態宣言も解除され、いよいよ今日からウチのオケも練習を再開します。 長かったー。 さて今日は、私なりの「ガクフノイミ」を考えます。 まずは、これ。 ①は、童謡「チューリップ」の冒頭の楽譜。 私たちは、普通この楽譜をピアノ、ヴァイ...
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皆さん、こんにちは。 めっきり暖かくなった今日このごろ。 時々は、外の散歩もされていますでしょうか。 今日は、「リズム練習」についてです。 「リズム練習」って、ご存知ですか? これは、どの楽器でも使える、「速弾き」の為のスモールステップ練習法です。 私たちヴァイオ...
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皆さん 動画の撮影や編集、YouTubeへの投稿環境などが整ったようなので、いよいよ「おうちdeスキルアップ」の本編を開始してみます。 まず、今回は二進法楽器である弦楽器に付きものの「弾きぐせ」克服編です。 弦楽器の人はピンとくると思いますが、弦楽器の弓づかいは「ダウ...
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